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2024年3月26日火曜日

意欲を芽生えさせるための学習支援

皆さんは中学生のころ、休みの日は何をして過ごしていましたか?

僕は遊んだり、部活したり、勉強したり…何かしらの活動で時間を埋めていた気がします。

今、ぐるんぱに来ている中学生で、一人気になる子がいます。

部活外の場所でサッカーはしていますが、それ以外にはぐるんぱくらいで他には特に習い事もしていない子です。

部活外なので、春休みも毎日練習があるわけではないようです。

「春休みの昼間は何しているの?」と聞くと「寝たり、ゴロゴロしたりしてる」と即答です。

「ゲームとかは?」と尋ねても「あまりしない」と。

「テレビとか動画は?」と尋ねると「サッカーのある日の天気予報はみる」とのこと。

サッカーは好きなようですが、筋トレ日などはさぼりがちとのこと。

何に関してもイマイチ意欲を感じにくい、少なくとも僕には見えにくい子です。

「勉強はきらい」という子は大勢出会ってきました。
でも、遊びは一生懸命とかゲームとか動画は怒られてでも続けようとする、みたいなw

でも、今日ここで話題に挙げている子は、そういうのとは少し違う気がします。

まずは、なんでもいいから意欲を持つという機会を作ってあげたいな、と思うのです。

とりあえず「学習」ということを通して彼と出会いましたが、サッカー(ボールを扱う日)と同じくらいに「ぐるんぱへは行こう」という意欲を持てるような時間を考えるところからかな、と思っているところです。

そして、彼の興味や意欲を掻き立てられそうな活動を用意して、ヒットしたらそれをグイッと引き上げられるような準備をしていきたいと思います。

2024年3月25日月曜日

野暮な大人にはなりたくないw

 子どもたちが春休みに入り、毎日楽しいお話を聞かせてくれながら学習やらプールやらをしています。

当然ですが、楽しいことをして、そのことを嬉しそうに話すときの子どもたちは「らしさ」がいっぱいです。

体験そのものも子どものカラーが出ますが、その中での感じ方、その共有の仕方などもオリジナリティあふれる報告が続いています。

あるいは、「〇日から良好に行きます」みたいな話を聞かせてくれる子もいます。


「学習に来ている」「プールに来ている」と目的は様々ですが、こういう話も存分に共有してから活動に入るようにしています。

子どもたちの「らしさ」を知ってこそだし、そもそも「話を聞いてくれない人の話を何で聞かなきゃならんの?」となると思うのです。

関係を築いてこその支援です。


「話が止まらなくなって、活動が出来なくなることってないのですか?」みたいなことを訪ねてくる大人もいます。

「概ね大丈夫です」とお答えしています。

相槌の打ち方などもテクニックがあると思います。

それだけである程度その場は展開が可能です。

それに、慌てて「しなきゃ」と思って、「せっかく聞いてもらおうと思ったのに」という子どもたちの楽しみを台無しにするというのも、野暮だと思うのです。


こういう時は特に野暮な大人にはなりたくないなぁ、とおもったりします。

2024年3月21日木曜日

希望校への合格率100%!!

毎年のように高校受験を迎える学習サポートの教え子たちがいて、今年も2名が受験でした。

その二名が無事に今年も希望の高校へと進学することができることとなりました。


毎年、受験を見守るあるいは送り出す側からすると(合格は厳しいだろうなぁ…)と内心不安になりながら送り出す子たちが多いのが現状です。
受験勉強という中長期的に取り組む必要のあるものへの向き合い方に困難さを抱得る子たちが多いからです。

ぐるんぱの学習中にも去年の過去問などを解く時間を設けてもボロボロだったりするものです。
でも、本人たちは「この学校に行きたい!」強く希望していることも多く、どんなに打たれても曲げることなく希望を貫き受験を決める子たちがほとんどです。


ぐるんぱは決して学習塾ではなくて、あくまで「学習サポート」の域を出ません。
それでも立ち上げてから8年。

ぐるんぱを卒業まで続けた子たちの第一志望校への合格率は驚異の100%!!

まぁ、卒業した子どもたちの数を数えてもしれてはいるのですが、それでもみんな合格していくのは、嬉しいしひそかな自慢です♪

2024年3月17日日曜日

警察への連絡

 我が家の裏は、ため池になっています。

雨の日はそれなりに増水します。

そもそも原則危ないから入らないような旨の掲示もされています。

それでもため池に釣りに来る人がいます。


多少のことは目をつぶりますが、グループで来てやかましくしていたり、増水していて足元ぎりぎりまで水が来ているのにも関わらず釣りをしに来ている人が居るときには、僕は容赦なく宗像警察署に電話をします。


迷惑だったり、危なかったり…自分の家の裏で事故というのが起こったら気持ちの良いものではありませんし。


今日、雨の止み間に愛犬の散歩に出たら、釣り人が居ました。

息子も一緒にいましたが、「危ないよね」「あそこ入って良いとぉ?」と息子が言い出したので「そうだよね、危ないし、本当は入っちゃいけない場所よね。あなたも気を付けないとだめよ」という話をしました。


続いて、息子が言い出したのは「誰が注意したり教えたりするの?」と。


良い機会だと思って「そうだね、警察さんにお願いしよう」と、少し現場から離れてから、宗像警察署に電話をしました。


そしたら、今日は日曜日の夕方で「閉庁日」でした。

緊急の場合は110番、そうでない相談は県警本部へ連絡をするようにアナウンスが流れたので、県警本部へ連絡をしました。

「宗像から電話しています。自宅裏がため池で基本釣り禁止のはずですが、釣り人が来ているのと、今日は雨で増水しているので危ないかな、と思って宗像警察署に連絡しようと思いましたが、閉庁日とのことでこちらへ電話させていただきました。」

とオペレーターの方へお伝えしました。

「そういうことでしたら、事故につながる可能性があるので110番を使っていただいて構わないので、同じ旨をそちらで伝えていただいた方が、現場へ警察官の派遣がスムーズです。とのこと。お手数ですが、通報をお願いできますか?」

との回答でした。


改めて110番。

「事故ですか?事件ですか?」との質問から。

「宗像市の〇〇の〇〇池に釣り人が来ていて、雨で増水もしているので危ないと思い、県警察本部にお尋ねをしたら、110番するように言われたので…」

「なるほど、通報ありがとうございます。閉庁日となっていますが、警察官は常駐しているので、このまま私の方から宗像警察署に連絡をして、現場へ警察官を派遣するようにいたします。安全へのご協力ありがとうございます。差し支えなければお名前を頂戴してもいいでしょうか?」

「永田です。」

「ありがとうございました。」


それから数分後本当に警察官が来られて、注意をして釣り人は帰っていきました。

更にその直後、僕の携帯に警察の方からお電話がありました。

「通報ありがとうございます。私がこの地域に異動してきて間もないのでお尋ねしたいのですが、あの池はこういうことが繰り返されていますか?管理は市の管轄だと思うのですが、『危険』という表示はありましたが厳密に、『立ち入り禁止』や『釣り禁止』の文言がないことが問題かもしれません。明日月曜日になったら、こちらから市へ表示の提案をしますが、もしかしたら『市民からの要望』といったものの方が改善が早いかもしれません。また続くようでしたら、そういう手段もご検討ください。今後も地域の安全のためにご協力をお願いいたします。気になることがあればまたご連絡ください」


とても丁寧にご対応いただきました。


息子にも

「緊急か分からないときには、まず警察署の電話へかけてみる。今日は110番にかけなおして、って言われたから、110番にかけなおしたんだよ。」

「知らない人に注意とか教えたいことがあるときに、直接言うと喧嘩になったりすると怖いじゃん?そういう時には、警察さんがこういう風に安全のために動いてくれることもあるからまずは相談してみると良いかもね」

と、説明して、納得していたようでした。


こういうことを小学生のうちに伝えるのってもしかしたら賛否あるかもしれません。

安易に警察に、みたいな。

でも、僕は必要だと、少なくとも今日の彼を見ていたら感じました。


2024年3月14日木曜日

ぐるんぱの仕事をしてきて本当に良かったと思える瞬間

 昨日、ぐるんぱを4年間利用してくれていた中学生が、ぐるんぱを卒業していきました^^

来年度いよいよ中学3年生。

出会った頃はちょっとしたことでメソメソしていた彼も中学に入り、卓球部に所属して、少しずつたくましさともいえるものを身に着けてきました。

性格はとても真面目で、まっすぐ、そして何より本当にやさしい。


小学校時代は特別支援学級に在籍していて、中学からは、籍は特別支援学級に置き、通常級で学習をする機会を徐々に増やすことに向けてに取り組んできました。

1年かけて確かめて、2年生からは通常級に籍を移して頑張ってきました。

小学校時代、学習状況はやや遅れていましたが、中学入学後は持ち前の真面目さと頑張りで、学習の進捗については1年でほぼ取り戻し、2年生になったときには、成績が学年順位としても上がり始めたほどです。


ずっと、授業のように学習内容を説明する時期があったのですが、去年の10月くらいだから、中2に進級して半年くらいということですかね?
そのころには、ぐるんぱの学習でもテキストを渡して、解いたら自分で採点までする。
解説を見て分からないところを一緒に確認する。

そういうやり方に移行してきました。

十分自分一人で学習する力もついてきました。

そこで、年末に保護者の方にも本人にも

「学習の困り感って最近減っているんじゃないですか?」

「もちろん、ここがあって安心するって思っていただいているのであれば、続けてもいいけれど、もし高校進学に向けて選択肢をもっと広げたい、受験に向けてもっとがっつり勉強したいというのであれば、学習塾に切り替えるのもアリだと思います。」

「そこまでなくても、自分で学習も出来ているようだし、自宅学習という道もあるかもしれません。中学生活残り1年となるので、ぐるんぱ以外の道も考え始めてもいい時期かもしれません」

とお伝えしました。

数週間後、彼の持ってきた答えは「3月でぐるんぱを卒業しようと思います」でした。

「そして、残り数か月部活を全力でやっていく」

「部活に打ち込んでも余裕がありそうだったら新学期から学習塾も考える」

「やっぱり今は部活だけと思ったら引退するころまでに塾、という風にしようと思う」

と言い添えてくれました。


そうか、と僕もうれしく受け止めました。


そして、昨日がぐるんぱでの最後の学習。

時々テキストから目を上げ、こちらを見てニコリとして、「あぁ、やっぱりちょっと寂しいな」と漏らしたりもしますが、「でも頑張ろっと」とまたテキストに目を戻す。

こういう1時間でした。

最後の5分くらいを使って、出会ってから長かったね~、とおしゃべりをして過ごしました。

ぐるんぱに来たくない、辞めたいって思った時期ってぶっちゃけあった?と意地悪な質問もしてみましたw

でも「勉強難しくていやだと思った時期はあったけど、ぐるんぱは安心してこれた」と少し大人びた答えが返ってきて、ここでも彼の成長を感じました。


最後、お母さんがお迎えに来てお互いに「本当に長い間ありがとうございました」とあいさつを交わしたら、お母さんが涙ぐむものだからこっちまで涙腺が緩んで…


本当にいい出会いでした。


それから、一昨年くらいから「途中退会」というより「ステップアップ」「卒業」という形に近い子たちには、僕の名刺を彼らに渡しています。

「何かあればいつでも事務所に寄りな」

「困ったとき、家族にもなかなか相談しづらいことがあったら連絡して」

と。

みんな嬉しそうに受け取ってくれるのがまたたまらないんです。


頑張れ!

はい!

でハイタッチしてお別れでした。


こういう瞬間、ぐるんぱをやってきて本当に良かったと思えるんです。


がんばれ!

いつも応援してるぞ!

2024年3月12日火曜日

あくまで「学習を通して」

学習サポートをマンツーマンで行ってきています。

そうすると嫌でも目の前の子どもたちの学習の取り組み状況が見えてきます。

スラスラ解けているときも、そうでないときも。


スラスラ解けないときも直ぐに助け舟は出しません。
時間がかかっているだけかもしれないから。

でも、不器用さんでSOSのサインがなかなか出せない子もいます。

そういう子はまず「分からないときには助けを求めて良い」ということを知ってもらうことがスタートだったりします。

上手に助けを求められる。

これも自立への一歩だと思うのです。

そして、一度助けを求めることを覚えると様々な場面でそれが可能になります。

学習サポートもやはり塾とは違う、ぐるんぱの良さを出していきたいと思っています。
「学習を通して」という具合に、あくまで手段で勉強できるようになることが第一ではないのがぐるんぱの学習サポートです。

2024年3月11日月曜日

姿勢と学習

ぐるんぱの学習サポートに通ってきている子どもたちのほとんどが、学習について苦手意識を持っています。

そして、多くの子が背中を丸めて机に向かいます。
(中には、多動的でゆらゆらしている子もいますが…)

卵が先か鶏が先か、みたいなはなしですが、学習が苦手で自信のなさや面倒くささが背中を丸めさせるのか、そもそも座位が不安定だから学習に影響を及ぼしているのか…どちらが先かは分かりません。

でも、そのくらいに姿勢の良くない子が多いのは一つの事実です。


筆記面と目の距離が近く、視野が狭くなっている。
背中が丸まって、呼吸が浅くなっている。
そもそも体力問題で丸まってしまっているとするなら、集中力なんて持つわけもない。

ぱっと考え付くだけでも数個は仮説が立てられそうです。


「姿勢よく座りなさい」なんていうつもりは全然ありませんが、「かもしれない」ということを含めて「出来そうならチャレンジしてみよう」という提案はしていきます。


導入は楽な姿勢で嫌悪感を抱かせないという時期だと思うから、ある程度許容します。
次第に「こういうことも意識してみよう」という声掛けや手立てで、学習の苦手さの原因では?というものを一つずつつぶしていくようにすることが多いです。
姿勢もここに含まれます。

実際、背筋を伸ばして椅子に座る方が疲れにくいですし、視野も広がるし、杯も広がって呼吸も改善されます。

これが身についてくると、途端に番所がうまくいくということだってあります。

何も上手に学習内容を説明するだけが学習サポートではないんです。
学習、学びを得ていくための土台づくりがぐるんぱの学習サポートの目的ですから。